御神前に炎を灯す意味とは?
どうかお忘れなく!
初詣の参拝者から「神社には必ず蝋燭(ろうそく)を持ってくるべきでしょうか?」という質問を受けました。今回はこれに回答いたします。
御神前に蝋燭(炎)を灯すのはなぜか?諸説あるのですが、私が知っている範囲で下記のような意味があります。
1、供物の一種という説
火は暗闇を照らす、寒さを凌ぐ、食べ物を煮炊きする等、人の暮らしのうえに欠くことができない尊い自然の恵みであり、人類がこれを発見して以来、文明の発達に大きな影響力をもってきました。そのため供物として扱われるようになった。
2、浄火という説
神道では、心身が清浄な状態にあることを重視しています。そのため、お祭りでは「厄祓」というお清めがあります。「厄」とは、罪・穢れ・禍事(まがこと)等と呼ばれるもので、災難の元と考えられています。
特に、神域には「穢れ」を持ち込んではいけないとされています。穢れ・・・死に及ぶ病気・事故等の経過や、それに起因する悲しみ、苦しみ、寂しさなどを穢れ(気枯れ)と捉えています。気枯れとは、気(瑞々しい生命力)が「枯れてしまった」状態のことです。炎は清めの火(浄火)として灯します。
3、照明という説
蛍光灯や電球のような照明が無い古代において、御神前に火を灯して神様に神饌(しんせんー召し上がりもの)がよく見えるようにする必要があった。
当神社では正式参拝をされる方々に「ローソクを持参願います」とお話しています。
投稿者プロフィール
最新の投稿
- ブログ2024年10月3日七五三詣の受付中です。
- ブログ2024年9月4日令和6年の秋季例祭について
- ブログ2024年8月19日お盆の合同慰霊祭
- ブログ2024年7月5日令和6年の大祓式