神棚の扉は開けておくべき?
皆さんはどうしていますか?
先日、春祈祷に伺ったお宅の神棚(神殿)を拝見したところ、扉を閉めたままにしてありました。お祭りの節目なので、その日は特別に扉を開けていただきました。
たまに「神棚の扉って閉めておくべきですか? 開けたままにしたおくべきですか?」と質問を受けることがあります。
この点について、宗教上明文化されたものは無いはずです。それぞれの地域の仕来りや慣習に基づく面があるかもしれません。
私の見解を述べますと、基本的には閉めておき、神々に特別な所縁のある日のみ開けてお祭りするべきではないかなと・・・
どこの神社を詣でても、神様(御神体)が奉安されている本殿の扉は堅く閉められています。
「神様のお姿は軽々しく見せるものではない」
「御神体には軽々しく触れるものではない」
という考えが根底にあるからです。
当神社で本殿の扉が開けられるのは神輿渡御がある秋の例祭のみです。
一般家庭でも正月三が日であるとか、氏神様の祭典日であるとか、お祀りしている神様に特別な所縁のある日以外、扉を開けるべきではないと考えます。
投稿者プロフィール
最新の投稿
- ブログ2025年1月22日厄年・歳祝早見表
- ブログ2024年11月26日永代祭祀墓のご紹介
- ブログ2024年10月3日七五三詣の受付中です。
- ブログ2024年9月4日令和6年の秋季例祭について
なぜ鍵を閉める?神様を閉じ込める為?その扉の前の丸い鏡は何?
古い記事にコメントを頂き有り難うございます。
神様を閉じ込める意図は全く無く、御神体は大切なものであるから、普段は扉を閉め、鍵をかけ、厳重に安置するということです。神職の精神規範を明文化したものに神社本庁憲章というものがあるのですが、その中には「霊代(御神体)の神聖は、厳に護持しなければならない」という一文があります。扉の前に付いてあるものは鏡ではなく、御錠と飾りです。