明日から横手市で種苗交換会(143回目)が開催されます。長い歴史をもつ秋田県独自の農業イベントであり、品質の高い農作物を展示・表彰するほか、最新の農業機械・資材の紹介や特産品の販売、地域の子どもたちによる農業学習展示等が行われます。
遡ること明治12年、県は地域指導に当たった四老農、大館の岩沢太治兵衛、秋田の長谷川謙造、雄勝の高橋正作、湯沢の糸井茂助を勧業御用係りに任命。翌13年には「夫れ道を学ぶに友なかるべからず」の趣意で始まる歴観農話連が設立され、聖農と称された石川理紀之助が催主(会頭)となっています。
忠義な猫の主人にあたる伊勢多右衛門(平鹿の地主・慈善家)と理紀之助翁も親交があり、多右衛門が資金を提供、共に救済事業を展開しました。伊勢氏の日記には、平鹿に立ち寄ってもらった際、お昼を御馳走したという記録まで残っています。
※先覚者たちの関係図:郷土史研究家の小林忠通氏の提供
※人物写真:明治23年、伊勢氏(58歳)が明治天皇の御写真を賜わり上京した時のものです。
参考【高橋正作&石川理紀之助 講演・対談会】

2020-10-29_伊勢多右衛門翁と明治の先覚者たち-01
2020-10-29_伊勢多右衛門翁と明治の先覚者たち-02
2020-10-29_伊勢多右衛門翁と明治の先覚者たち-03

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