個人墓の永代祭祀

ペットと一緒に入れるお墓の相談もありました。

数年前に永代祭祀墓(合祀墓)の生前契約をされた方から、「契約を取り消して、分譲墓地に自分だけのお墓を建て、その御霊祭りを永代に亘り神社さんに引き受けて頂くことは可能でしょうか?」という相談がありました。

現在、当神社では合祀型の永代祭祀墓の維持管理をしています。一方で個人墓の永代祭祀については、地域の皆さまから要望が全く無かったため、検討したことがありませんでした。

個人型の場合、合祀型と異なり、永代といっても、一定の期間(例えば、33回忌や50回忌)を過ぎると、合祀型の永代祭祀墓に遺骨が移されるという契約になっているはずです。

というのは、個人型のお墓の設置を半永久的に認めるということは、実質的に墓地(土地)の所有権を宗教法人から墓石の所有者(個人)に譲ることになりますが、現在、墓地埋葬に関する法律上、個人所有の墓地新設は殆ど認められていないのです。

神道の場合、50年祭を節目として、個人の御霊の性格から家のご先祖様としての性格が強くなるため、祭り上げ、神上げといって個人の御霊に対しては一旦祭祀が終了します。

ですので、個人墓の永代祭祀を認めるにしても、最長でも50年かな? と思っています。あくまで墓地は借りて使用して頂くことになります。

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「浅舞八幡神社 宮司」の本多です。
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