承認欲求

家の中の生活だけで精神的に満たされるには?

一人暮らしの高齢者の方(独居老人)のお宅に訪問してお祭りにご奉仕する機会が年々増えています。田舎では子供や孫たちが県外で就職、都会に定住して実家には戻って来ないケースが多いからです。

神事終了後の会話の中に次のようなものがあります。正直、返答に困ることが多いですね。

「あ~死にたい、死にたいと思います。長生きは素晴らしいことのように言う人もいるけれど、自分が何のために生きているのか分かりません。何もせずに家にいるのは精神的に苦痛です。内臓は特に悪く無いけれど、歳相応に足腰の衰えがあるので、隣のお宅まで歩いて行くのも辛い状態、とてもじゃないけど遠出はできません。家でテレビや新聞を見たり読書するだけではねぇ・・・将来、息子たちが戻ってくることは無いので、なんとか家を守るぞ!という気構えも無くなりました。」

生き甲斐をどこに求めるか?色々な考え方があると思いますが、人間は他者との関わりの中で承認欲求を満たしている、という面があると思います。

承認欲求とは?

高齢で肉体的な衰えがあっても、理性的に物事の判断ができる健康状態にある場合、こうした欲求を満たすこと無く生活するのは苦痛でたまらないでしょう。

独居老人が他者との交わりをある程度保ちながら生活できる社会環境が必要だと思いました。今の80代~90代の方がネットで他人と繋がるのは難しいでしょうね。生きるって難しい・・・

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「浅舞八幡神社 宮司」の本多です。
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